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4月 15, 2018
4月 15, 2018
当院の診察は、その子の性格を聞くことからはじまります。普通の動物病院では聞きながされるようなお話にも、大きな体質が隠されているので、じっくりお話をお伺いしています。性格を踏まえた上で、体全体を見て、触って(時には匂って)体質を総合的に診断し、治療を行っていきます。性格自体を変えることはなかなか難しいですが、この性格だからこういうケアをということを飼い主さんが知っておくと、おうちでできる事は益々増えると思います。
怖がりさんや怒りやすい子には、漢方以外にもフラワーレメディなどを使用する事で、なるべくペットの負担にならないような治療を行っております。
この「肩こり」で圧迫されやすいのは、喉から続く気管。凝りでカチカチに固まった筋肉に押しつぶされた気管は、西洋医学では「気管虚脱」と診断されることも多く、なかなか治らないことから難病と言われることもあります。よく気管支拡張剤など気管を広げるお薬が処方される事があるのですが、この根本原因である凝り固まった筋肉をほぐさなければ、いくら気管を広げても広がりません。
当院では、「肩こり」の原因となっている原因部位を診断し(だいたい後ろ足の弱りからくることが多い)、その部分の治療と肩こりを鍼やマッサージなどを使いながら行っていきます。このような咳は「気の滞り」から来るものとも言われていますので、肩こりが取れる事で気の流れもよくなってきます。施術後に、首が柔らかくなってことに驚かれる飼い主さんはとても多いですよ。
これも、動物本来の「治す力」が出ている行動です。人でも肩などが凝ったら、痛かったり、違和感で肩を抑えたりしますよね?
体には常に「気」や「血」・「水」などが絶え間無く流れています。それらが滞ることで「病気」というものが起きると言われていますが、これらの滞りがあると、体に違和感を覚えます。腰や後ろ足など特定の場所を触ると逃げる、嫌がる、怒るというのも、その滞りが原因です。
当院では、鍼や温灸、マッサージなど、滞っているもの、場所に合わせて適切なケアを行います。また、飼い主さんがお家でできるケア方法についても指導して行きます。
「気」「血」「水」が流れ出すと、だんだん体を気にしなくなる子はとても多いです。
当院の診察では、まず体の寒熱の状態(体で冷えている部分はないか、熱を持っている部分はないか)を全身を見て、触って診断していきます。異物を食べてしまったり、床や手、排泄物など舐めたりしてしまう子は、体質的に体、特に「胃」のツボ辺りに熱がこもりやすい傾向にあります。胃が熱を持つと、それを冷まそうという動物本来の「治す力」が働いて、「熱を冷ますもの」を食べたり、舐めたりしたがるのです。
ただ「食べさせないように」するだけでは、根本的な治療をしているわけではありません。当院では、そのような子に鍼治療や漢方処方を行うことで、ペット自身の力で熱を体から出すお手伝いをして行きます。根本的な治療をしていくと、長年おかしいと思っていた行動も治る可能性があるのです。